ハヤシライスに込められた想い

私はハヤシライスが大好きだ！！

異常なぐらい好きだと思う。

 

悲しく　寂しく　また　ちょっと切ない

そんな　エピソードを語ろう。

 

私の小学校では、私が小学校4年生になるまで

給食室の設備に　御飯を炊く設備が無いため

米が一切出なかった。

 

いつもパン

カレーにもパン

でもって　4年生のときついに週に1回御飯が出るようになった。

初めての御飯のときは　カレーライスだった。

何週間かして　また　カレーライスが出た。

 

この時のことはいまでも鮮明に覚えてる。

 

私『なんだ　また　カレーかよー！！』

友達「いや　ハヤシライスだよ」

私『ぶふふっ　いやいや　カレーじゃん！！』

友達「献立表にハヤシライスって書いてあったよ」

私『お前　なに言ってるの？どう見てもカレーじゃん？

そもそも　ハヤシライスって　なに？変な名前』

 

そう　私はかわいそうなことに小学四年生にもなって

 ハヤシライスを知らない人間だった。

 

母親が嫌いという理由だけで家で食べることは無く

給食室の設備のせいでこの年齢まで

ハヤシライスを知らずに生きてきた。

そんなかわいそうな子だった。

 

友達「お前　ハヤシライスしらねぇーの？」

私『うんってか　どうみても　やっぱ　カレーじゃん』

 

この時の私には、少し色の濃いカレーにしか思えなかった。

 

献立でハヤシライスという名前を確認しても

 それがカレーの眷属であると信じていた。

 

友達「食べれば　わかるよ！　甘いよ！」

私『あっ　あまいの？』

 

おそるおそる　スプーンを口に運ぶ・・・

 

 

 

あまぁーい！！！

 

 

 

でもって

 

 

 

 

 

 

 

 

うまぁーい！！！

 

 

 

 

 

 

これが私とハヤシライスの衝撃な出会いだった。

 

この後しばらく私は洋食屋に行く度に

ハヤシライスばかりを注文する子供になり。

ハヤシライスを作るのが得意な嫁をもらい

今では私の作るハヤシライスを子供たちが美味しいと食べていた。

 

いまでも食べるたびに思い出す。

小学4年生・・・　

初めて食べたあの時の　感動の一口を・・・