思い出のかけら

この街に住んでいるだけで辛い。

 

いたるところに　思い出があるから

 

この街を歩くだけで苦しい。

 

そのたびに泣きそうになってしまうから

 

駅前のセンスのないイルミネーションでも

きみたちは目を輝かせていたね。

 

銀杏の木がライトアップされるような広場で

くさい　くさい言いながら落ち葉をひろったよね

パン屋さんでお砂糖のついたパンを　ほっぺが落ちちゃう♪

っていいながら食べていたよね。

 

一番近くの小さな公園

遊具がほとんどないのによく遊んだよね

無駄遣いとわかっていてもお願いされると

断れなくて何回もガチャガチャやっちゃったよね

会計時にアメがもらえるからって君たちがやたら

薦めてくるラーメン屋さんおいしかったね

 

自転車の練習をした公園

お花摘みをしょうとした近所の素敵なお庭のある家

いつの間にかおばあちゃんと友達になっていた近所の下駄屋さん

一番近いコンビニ

通院していた病院

 

お散歩するだけで　こんなに苦しくなってしまう街

引っ越しった方がいいのかもしれない・・・